
ぜったい愛して
ミモザ・アパートにはいろいろな人が住んでいる。作曲家の三木三平と歌手の新子の若夫婦は朝から晩まで甘い歌を歌い続けてアパート中を悩ます。ある日三平が有金をはたいて飲んで来たことから、新子とケンカをするが、留め役に入った伯父石山は逆に、二人の芸術に生きる似たもの夫婦ぶりにアテられる。翌日三平は同じアパートの浪曲狂熊さんと共に放送局ののど自慢に応募するが、二人とも鐘が一つでハネられる。やけくそで大いに飲み、大いに二人は意気投合するが、三平は新子からしかられる。作曲では食えないので三平は保険の外交員となり、とりあえず伯父の家に勧誘に行く。伯父からは問題にされないが途端にラジオののど自慢テスト風景が始まり、新子が三平作曲の「とってもわからない」を歌って合格する。飛んで帰った三平はすぐ新子に歌手になれとすすめ、ハッピー・レコードにいる友人三崎に紹介状を「花岡新子嬢、未婚の女性」と書く。売り込む為の策戦である。結果は不合格となったが好色の社長は美ぼうの新子を秘書にやとう。やがて社長が新子のアパートを見たいということから、表向き独身である新子は困って三平と相談、結局二人は互いの貞操と愛情を信用することにしてしばらく別居ときめる。三平は宝くじ売りとなるが、売れ残った十枚を無理やり伯父におしつける、一方新子はホールで、三平を社長に新進作曲家として紹介するが、新子の指に光るダイヤの指輪を見て、三平は新子が社長のモノとなったことを知り煩もんする。そして全てをあきらめてアパートを出る。そこにかけつけた新子に激励され二人は三平の新作を合唱する。その夜道社長が聞き、たちまち契約がきまり、悲嘆転じ、幸運の絶頂に立つ。やがて三平の新作発表会が開かれたが、三平は洋服がないので伯父の家に飛び、モーニングを強引に借りる。そのモーニングの中に伯父は宝くじを入れてあり百万円の残念賞が当選したので、すぐ三平をおっかける。三平の作曲を新子が歌って大成功を納め、社長の前で二人は始めて夫婦であることを名乗った。
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